ウイスキーの種類 ブレンデッドウイスキーとシングルモルトウイスキーの違い


今回はスーパーなどでよく見かける「ブレンデッドウイスキー」と「シングルモルトウイスキー」の違いについて

 

販売数量の比率としては、世界中で流通しているウイスキーの約90%が「ブレンデッドウイスキー」です。ブレンデッドウイスキーは通常40~50くらいの蒸留所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーのことを指します。角や響、ジョニーウォーカーなどです。

そして残りの10%が「シングルモルトウイスキー」。こちらは単一(シングル)の蒸留所のみの原酒を混ぜ合わせたウイスキーで、蒸留所の名前がラベルに記載されています。マッカランや山崎などがこちらの種類に当てはまります。

最後にグレーンウイスキーというのもあります、それは日本では聞いたことがあるかもしれませんがサントリーの「知多」です。シングルグレーンウイスキーは非常に世界的にもレアですので機会があればお試しください。

 

さて、ブレンデッドウイスキーにもシングルモルトウイスキーでも原酒を混ぜ合わせてチェックする人物がいないと、継続した味わいに保つことが出来ません。この人物のことを「ブレンダー」と呼びます。

そして混ぜ合わせる工程をブレンディングあるいはヴァッティングと呼びますが、今までのリリースされたウイスキーと同じ香り・味わいを表現することは異なる樽の原酒を使用するため非常に困難な工程であると同時にブレンダーの腕(鼻?)の見せ所といっていいでしょう。

この混ぜ合わせる工程は、メーカーによってまちまちですが、ステンレスタンクや再度樽に詰めて後熟させます。これをダブルマリッジと表現するメーカーもありますし、メリーイング(Marrying)とも呼ばれ、ここで瓶詰する前に原酒同士をしっかりとなじませる必要があります。

 

それでは、なぜ、ブレンデッドウイスキーが世界のウイスキーのほとんどの市場を占めることになったのでしょうか?

ウイスキーの歴史においては、ブレンデッドウイスキーの誕生は一つのエポックメイキングでした。

19世紀前半まで、ウイスキーは店舗での量り売りが主流。そこで、エジンバラの食料品店などでは自分がブレンドしたウイスキーを販売しようとする黎明期でした。

その中でアンドリュー・アッシャーという人物が1853年にスコッチでのブレンデッドウイスキーを製造しました。その名も「アッシャーズ・オールド・ヴァッテッド・グレンリベット」。

当初はシングルモルトを混ぜたブレンデッドウイスキーでしたが、1880年頃には、グレンリベットとロイヤル・ブラックラとエジンバラ(当時彼が所有していた蒸留所)のモルトウイスキーに、カレドニアン蒸留所で製造されたグレーンを混ぜたブレンデッドウイスキーを製造。

量も見込めることと、グレーンをブレンドすることで軽やかで飲みやすい味わいはアメリカ合衆国や英国の植民地に輸出されたことで大きな名声を得ました。

そのことで、現代のスコッチウイスキーの原型がここから生まれたのです。

そこからシングルモルトが脚光を浴び始めたのは本当に最近の話で、ライトで飲みやすい口当たりのスコッチは高級酒として浸透し、日本でも水割りやハイボールとして1900年代後半に独自の進化も遂げていき、一時の消費低迷を乗り越えて、今日のハイボールブームまでつながっていくことになります。