カクテルとしてのウイスキー


カクテルというと普段、カシスソーダ、カルーアミルク、ジントニックなどをイメージされる方が多いかもしれませんが、実はウイスキーも世界的には人気のあるカクテルベースのお酒として知られています。

今回は世界38か国、127名のバーテンダーにアンケート調査を経て、ドリンクス・インターナショナル社が発表した、2019年の「クラシックカクテル」*のトップ10をご紹介させて頂きます。
日本とは異なりやはり普段馴染みのないカクテル名も多いかと思いますが、ウイスキー結構、カクテルで飲まれています。

1位 オールドファッションド (Old fashioned)

5年連続のトップカクテルはウイスキーベースのオールドファッションド。アメリカで生まれたとされるこのカクテルは不動の人気を誇ります。作り方はグラスに角砂糖を入れ、アンゴスチュラ・ビターズを振りかけます。氷を入れバーボン・ウイスキーもしくはライ・ウイスキーを注ぎ、最後にオレンジスライスや柑橘(レモンやライム)添えて完成です。日本よりも海外では一般的なカクテルで、日本で居酒屋ですと「とりあえずビール」が、海外のカクテルBARだと「1杯目はオールドファッションド」のイメージもあながち間違いないと思います。

2位 ネグローニ

5年連続2位にランクイン。19%のバーでは一番提供されているカクテルです。ドライ・ジンとベルモット、カンパリ、そしてオレンジピールを添えて。カンパリの苦みが大人の味わいで、根強い人気ですね。

3位 ウイスキーサワー

50%のバーでトップ10に入るカクテルがこのウイスキーサワーです。ウイスキーとレモンジュース、砂糖、卵白を組み合わせたこのカクテルは使用するウイスキーによって異なる個性を見せてくれるはずです。「サワー」は炭酸水のような気泡がシェイクすることで発生するため&サワー(Sour)は酸っぱいという意味もあります。実際に炭酸が入ったオーダーもできますのでこちらもお勧めです。

4位 ダイキリ

もっともラムベースのカクテルで人気なカクテルがランクイン。ホワイトラム、シロップ、ライムジュースのシンプルイズベストは世界中で愛されているカクテルです。アメリカの作家ヘミングウェイが愛したカクテルとしても知られていますね。

5位 マンハッタン

名前の由来は諸説ありますが、英国チャーチル首相の母親がニューヨークのマンハッタン・クラブでパーティーを催し、ウイスキーとスイートベルモットの組み合わせを提案したという説。この味わいは美味しい評判を呼びクラブ名の「マンハッタン」が採用されカクテルの女王としての地位を確保しました。ライ・ウイスキーもしくはカナディアンウイスキーにアンゴスチュラ・ビターズ。最後にガーニッシュとしてマラスキーノ・チェリー。ベースをスコッチに変更するとカクテル名が「ロブ・ロイ」に変更します。

6位 ドライマティーニ

ドライベルモットとジンで構成されるカクテルで、映画にも登場するくらい有名なカクテルですね。少しずつ順位は落ちているようですが、こちらも根強い人気があります。

 

7位 エスプレッソマティーニ

バー・ポッパー(バーに良くいかれる人)にはお馴染みになったカクテルがこのエスプレッソマティーニでしょう。コーヒーベースのドリンクで、コーヒーリキュールでの製法やウォッカにエスプレッソを加えるなどバーテンダーの腕の見せ所です

8位 マルガリータ

テキーラベースでは最も人気のあるクラシックカクテル。テキーラ、オレンジリキュール、ライムジュース、そしてグラスの縁に塩を振りかけて完成。

 

9位 アペロール・スプリッツ

食前酒として人気があります。アペロールとプロセッコ、ソーダを加えオレンジスライスを添えます。アペロールはイタリアのリキュール。

 

10位 モスコミュール

スタイリッシュな銅製マグにウォッカとジンジャービア-、ライミジュース、さっぱりしたいときには最高のカクテルですね。

 

トップカクテルの内、5位中3つのカクテルはウイスキーベースで提供されています。しかしながら、ショートカクテルなので、ある程度アルコール耐性のある方でないと厳しいように思います。ウイスキーの場合ストレートも度数が高いのですが、自分のペースで楽しめるので時間はこちらで管理できますが、カクテルの場合、液体の温度が上がってくると味わいが美味しくなくなると思います。そのため、現代のバーテンダーさんはクラシックカクテルにもツイストをして香りや味わいに工夫したり、炭酸や割材などを使用して飲みやすくしていますね。もちろんショートカクテルを楽しみたいという時間も大切なので、その日のシチュエーションに合わせて楽しんでいきましょう。

記事著者

      
橋本崇宏
ザ・ウイスキー・スタジオ主宰。1981年生まれ。大学卒業後に、ウイスキー・スピリッツの専門商社へ入社。その後、スコットランドへ留学し、多くの蒸留所を訪問。帰国後は大手洋酒メーカーのウイスキーカテゴリーのマーケティング担当やソサエティ日本支部長を歴任。

タグ

関連記事

ハイボールは世界基準の飲み方?それとも日本独自の文化?

カクテルとしてのウイスキー

ウイスキーの飲み方