ハイボールは世界基準の飲み方?それとも日本独自の文化?


皆様はハイボールがウイスキーで作られていることをご存知でしたでしょうか?ハイボールは「ウイスキー&ソーダ」としてウイスキー・カクテルの一つとして世界的にはそれなりに知られていますが、「ハイボール」という名前は日本で浸透している飲み方のスタイルです。

では「ハイボール」という単語はいつ頃誕生したのか振り返ってみたいと思います。起源は諸説あるのですが、ゴルフ発祥の地、スコットランドでウイスキー&ソーダを飲んでいる所に、高々と打ち上がったボールが飛んできたので、「これがハイ(高い)ボールだ!」と言ったとの有力な起源の説があります。諸説を調べてみると「ウイスキー&ソーダ」という組み合わせよりも、「何かしらのスピリッツ(ジン、ウォッカ、ブランデーなど)ミックスする液体」を構成する飲み物に対して名付けられていたアルコールドリンクのようです。1904年のニューヨークタイムスの記事によれば、ハイボールとして最適なのは炭酸水であると締めくくられているので、この頃からウイスキー&炭酸水=ハイボールとしての認知はあったようです。

 

スコットランドのパブ

スコットランドのグラスゴーのPUBに入り浸っていた時期がありました。2000年代前半の話です。本場のPUBでは「ハイボール」ではなく、「ウイスキー&ソーダ」とオーダーしていました。小ぶりのロックグラスに氷無しのウイスキー(通常だとブレンデッドウイスキー)と、炭酸のガンでグラスの半分くらいソーダを入れてサーブされるパターンでした。気分としては酒税の問題でUKはウイスキーが高いので、この量でこの価格だったら、パイントのビールを飲もう、、、という気分でした。

あまり本場のPUBでは人気のドリンクスタイルではありません。ウイスキーを嗜みたいときはストレートで飲まれることがほとんとです。どちらかといえば、ミクソロジーカクテルがメインのBARでリバイバルの形でウイスキー・カクテルとして見かけることがあります。日本と海外の飲み方文化の違いといったところでしょうか?

ウイスキーのテイスティング風景

 

さて日本人はアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)の活性が低い方が多いので世界的に見ても、お酒に弱い体質です。なんと、ヨーロッパ系(白人)にはまったくお酒が飲めない、いわゆる「不活性型」が存在しないと言われています。そのため日本の場合は、ウイスキーをそのまま飲むよりもハイボールのように炭酸などで割って度数を下げる必要があるのと、温暖湿潤気候なので夏のジメジメした時期などに相性のよいアルコールドリンクとして親しまれてきました。

こうやって振り返ってみると、ハイボール一つでも、お国柄や気候によって大きく飲み方が変容していくのがわかりますね。

 

SNS

最新情報はこちら